丈山(じょうざん)園

2016年7月24日撮影


◆別名:

 

◆所在:

安城市和泉町中本郷

 

◆交通:

 

◆歴史:

石川丈山館のある三河泉郷(現在の安城市和泉町)は、江戸初期の武将の石川重之の生まれ故郷である。

直之は石川数正らと先祖を同じにする松平家譜代の家に産まれ、武芸を学んだ後に、徳川家康の近侍となって信頼を受けていたが、大阪の陣では軍令に違反して抜け駆けをしたため、浪人となって京都に住む間に藤原惺窩に師事して儒学を学んだと言われている。

 

文武に優れた直之は、紀州浅野家に仕官して安芸への転封にも従うが、母の死と共に浅野家を退転して、京都で隠棲生活を送る事になり、丈山などと名乗った。

京都の生活では林羅山や小堀遠州など、当時の文化人と幅広く交流を持ったと言われており、洛北に詩仙堂を築いて学問に没頭し90歳の長寿を保って寛文12年(1672年)に没した。

 

◆現在:

丈山園は、石川丈山の隠棲した詩仙堂を真似て、生まれ故郷に作られた庭園である。


詩仙閣から見た庭園


丈山苑東の道路脇に立つ碑