◆別名:
古井古屋敷
◆所在:
安城市古井
◆交通:
◆歴史:
石原惣左衛門の居城とされ、築城年は定かではないが、弘治年間(1555年~1558年)以前に建てられた城である。後に幡豆から細井左馬之助が移住し、永禄年間(1558年~1570年)に細井彦左衛門が六名城に移った時に廃城になったのであろうと言われている。
石原惣左衛門の人物像は不詳ながら、尾張群書系譜に落合三郎国時の末裔が石原惣左衛門広寛の妻となっており、その弟は徳川家治に仕えた幕臣であると言う記述が存在する。
落合氏は織田信長、豊臣秀吉、結城秀康などに仕えた人物を祖先に持った氏族で、徳川吉宗の時代には小納戸役なども務めた人物を輩出している。
時代がかなり違うので、古井城の石原惣左衛門と尾張群書の石原惣左衛門広寛が直接の子孫、あるいは縁戚関係があったか定かでは無いが、ある程度の勢力を持った氏族(土豪)であれば、代々惣左衛門を名乗ってもおかしくは無く、血縁ならば石原氏は幕臣との縁戚関係を持てる程度の勢力はあったと想像できる。
◆現在:
願力寺の南西あたりが城跡とされるが、遺構などは存在しない。