重原(しげはら)陣屋

2015年3月2日撮影


◆所在:

刈谷市重原本町

 

◆交通:

 

◆歴史:

刈谷藩の領地であったが、土井氏の三代目である土井利制は病弱で、家臣に藩政を任せきりだったため一揆が起こり、福島藩や幕府天領の一部と所替をする事となり、この地は福島藩の飛び地となった。

 

重原陣屋は福島藩の陣屋であったが、幕末に福島藩の板倉勝尚は新政府に反抗した事から、隠居をさせられ、跡を継いだ勝達は飛び地であったこの重原に移封される事になり、重原藩が成立した。

藩が成立したと同時に築城も認められ、本城として壷田山城を築く予定であったが、築城にとりかかる前に大政奉還を迎えて断念。

遺構は無く、予定地の碑だけが存在すると言う珍しい城となっている。

 

◆現在:

浄福寺に陣屋跡の碑が残り、寺の南にある公民館が跡地とされる。

廃藩置県の際、陣屋の正門は半城土城近くにある願行寺に移築され、玄関は願行寺の隣にある十応寺に移築され、今でも現存している。


願行寺に移築された重原陣屋の門。

門の左側には『刈谷市指定文化財:重原陣屋の正門』と書かれたプレートが付けられている。


門に取り付けられている陣屋門を示す札


十応寺に移築された玄関