地内(じない)城

誓願寺の駐車場より、西を向いて撮影。

写真中央の奥の黒っぽい部分が知多半島。写真左側にある高台の上が誓願寺。

2015年5月18日撮影


◆所在:

刈谷市小垣江町地内

 

◆交通:

 

◆歴史:

神谷与次郎、長坂伝十郎の居城とされるが、築城年は定かでない。

 

神谷氏は近隣の須賀城主に神谷与七郎あるいは神谷与八郎の名前が見える事から、同族と考えられる。

また、長坂伝十郎は対岸の知多半島で塩の生産を支配し、長坂屋敷を中心として勢力を築いた長坂氏の支族と思われる。

 

永生年間、長沢氏の陣砦があった跡地に現在の誓満寺が建てられたとされているので、室町時代にはあった事は確実である。

 

立地としては猿渡川と前川に挟まれた高台にあり、寺から西側を見ると、緒川城あたりまでは見渡すことが可能だったと思われる。

 

◆現在:

誓満寺となっており、遺構などは存在しないが、寺から西側を見ると川を挟んで対岸の東浦まで一望できる。


誓満寺の案内碑。

長沢一族の陣砦の跡と書かれており、現地に残る城に関する唯一の記述である。