◆別名:
鴫原(しぎはら)城、重原村古城
◆所在:
知立市上重原町本郷
◆交通:
◆歴史:
築城年は不明だが、平安時代に本郷地区が重原荘の中心であった事から、城館としては存在していた物と思われる。
戦国時代に入ると、織田信秀の家臣である荒川新八郎が居城し、松平広忠(徳川家康の父)と戦った記録が残されている。
1549年に安翔城を今川氏が攻略すると、今川氏とそれに従う松平氏に対し、織田信秀(織田信長の父)の意向を汲んだ緒川城の水野氏との争いが激化していく中、重原城は織田方の城として存続していたが、信秀の死後に今川氏によって落城した。
今川氏は重原城を拠点にして村木砦を築くなどし、尾張への侵攻を強めたが、桶狭間の戦いで今川義元が討ち取られたため、重原城を初めとした三河地区の城を放棄し駿河へと撤退。この時点で重原城も廃城となった。
◆現在:
上重原公民館の建物と、その北側にある川との間に看板と碑が立っており、駐車場東側の竹藪の中には堀切が現存する。