八橋(やつはし)古城

2016年6月29日撮影


◆別名:

葦香城

 

◆所在:

知立市八橋町城下

 

◆交通:

 

◆歴史:

当初は字名のみで実際に存在したかは不明だった城。

 

看板に書かれた村上兼房以外にも村上兼利の名前を見る事ができ、戦国時代まで存続していた事が確認されている。

近隣の来迎寺城にも同じ村上兼房の名前があり、こちらは来迎寺を守護する城であった事から、八橋城は来迎寺城の支城であり、一族の兼利が在城していたとすれば全ての辻褄は合う。

 

また、当時は八橋城の北側を流れる逢妻男川を挙母城付近まで船で遡る事ができたと言われており、船で商売を行う人々を管理する目的として存在していたともとれる立地の城である。

 

◆現在:

八橋葦香城跡公園となっている。

城跡公園の100m程東にも小さな公園があり、登城公園と名前が付けられている。

近隣には無量寿寺があり、5,000円札の裏に描かれたかきつばたが咲く寺として有名である。


看板には八橋古城となっているが、その脇にある碑は葦香城跡となっている。

立地と碑に刻まれた名前からすると、北を流れる逢妻男川は川幅も広く、川岸には葦が繁る土地であり、葦原を見下ろす台地に建てられた城であったと想像できる。


碑と看板は八橋葦香城跡公園の中にある。


八橋葦香城跡公園のすぐ東には登城公園と言う小さな公園もある。

碑のある場所からは下った所に位置するため、城の大手にあたる場所であった可能性もある。