2014年12月29日撮影
◆所在:
西尾市吉良町駮馬字城山
◆交通:
蒲郡から寺津を結ぶ県道41号線を東から西へ向かう途中、幸田町と西尾市(旧:吉良町)との境にある宮迫の交差点から県道318号線に入る。しばらく田園地帯を進んでいくと、正面に東条城跡がある小高い森が見えてきて、道は上り坂となる。坂を登りきるあたりで、道路は右にカーブを描いているが、カーブの手前左側に東条城の駐車場に入る路地がある。
◆歴史:
鎌倉時代に足利義氏が三河守護となった際、三男の義継に東条の地を与え、この地に城を築き東条吉良氏の祖となった。以降、東条城は足利一門として三河・遠江支配の重要拠点となった。
十二代目の持広は松平清康(徳川家康の祖父)の妹を娶り、後に清康が森山崩れで世を去った際には、清康の遺児である仙千代(徳川家康の父である松平広忠)の親代わりとなり、松平家の危機を救った。
桶狭間の合戦以降、徳川家康は織田信長と結び、三河統一を目指して今川氏や吉良氏と争い、小牧砦を本陣として、津平、友国、糟塚などに砦を築くなどして東条城を攻略。
敗れた東条吉良氏は一旦滅亡し、家康が関東へ移る際に東条城は廃城となった。
◆現在:
古城公園となっており、主郭には櫓門・櫓などが再現されている。
東条城の歴史が書かれた看板。
東側の虎口近辺から復元櫓などを撮影
本郭はかなり広くなっており、当時の繁栄ぶりを思わせるのには十分である。